教育活動の目的と手段の違いを認知し,実態に応じた指導をする

学級経営

学校では,その発達段階に応じて様々な教育活動がしくまれています。その活動によって,児童生徒が自分自身の成長を感じたり,仲間と共に活動することの価値や,人間関係の築き方など多くの教育的に価値のあることを学びます。

しかし,教育の目的であるはずのものが,手段と混在して指導されていることや,手段にばかり指導がいき,目的を見失ってしまっている指導がわたしの勤務する学校では見受けられました。

今回は『目的と手段』について明確に分類することを通して,今後行う教育活動がよりよいものにしていくきっかけになればと思います。

目的と手段の違い

目的とは,最終的に実現したいと目指している事柄
手段とは,目的を実現するためにやるべき行為・方法・要素

具体的な例を挙げると,

① 生徒の学力向上させる・・・目的
ICTを活用した授業を行う・・・手段

② 〇〇高校に行く・・・目的
期末テストなどでいい点数をとる・・・手段

目的と手段が混ざるデメリット

単純に ”目的を達成することができない”というのが一番大きいです。また,”その活動に対しての評価がぶれてしまうこと”もあります。これを学級経営の中で行ってしまっていくと,教員に対して児童生徒は不信感を抱く可能性があります。よく授業の指導で,”授業のねらいと評価が一体化していることが大切”と指導を受けました。目的と手段が混ざってしまうことは,”授業のねらいと評価が一体化していない状態” とも言えるわけです。

目的が手段に変わる瞬間がある

”目的が手段に変わる瞬間” というのは,児童生徒の発達に応じた指導が必要というところに直結する話です。

子供の成長に伴って,目的と手段は変化します。今の目的が将来の手段になることはあります。テストでいい点数をとりたい(手段)のは,いい成績をとるため(目的)であり,次のステップになると,いい成績を取りたい(手段)のは,いい高校に行きたい(目的)であり,…と続いていきます。ですので,目的と手段は明確に分けなければなりませんが,混ざることもあるということは知っておくと良いです。

まとめ

教員は,児童生徒の発達段階に応じて,目的と手段が混在しないように指導していく必要があります。自分の指導が実態に合っていない時は,「これは目的?手段?」と自分で確認してみましょう。今までは目的であった事柄が,今は手段の1つにしかなっていなく,より高次な目的が存在しているのであれば,その目的達成のための手段を再考しなければなりません。

その繰り返しをおこなっていくことで,児童生徒の実態に合った適切な指導ができ,児童生徒自身が自分の成長を感じることができ,先生への信頼が高まると思います。

ぜひ,『目的と手段』の違いを明確にしながら指導していきましょう。

では!

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