Google formsでのアンケートは非常に便利ですが,「回答数が制限できたら…」と思うことはないでしょうか?例えば,何かの応募に対して人数制限をしたい場合など。アナログで受付しなくする方法はありますが,その方法だと自分のタイミング次第でアンケートを回答する人数が変わってしまい,”50人限定” とうたっているのに51人分回答を集めてしまった…ということが起こり得ます。
今回は Google forms に回答数の制限をつけて,より便利に活用できるようにする方法を紹介します。また,学校現場でどのような活用方法があるのかまで紹介していきます。
Google forms の基本的な設定・使い方
基本的な設定・使い方に関しては,こちらの記事を参照してください。
Google forms の画面から,[設定] を選択し,[回答] の [メールアドレスを収集する] や [回答を1回に制限する] をしたい場合はこちらから設定してください。
学校から貸し出されているタブレットがメールアドレスを自動で収集してくれる機能がついている場合があれば, [メールアドレスを収集する] や [回答を1回に制限する] をオンにしておくと,後で誰が提出したかなどを把握する際に便利(人的なミスがおこらないため)となります。
Google forms に回答数制限をかける方法
Google formsで質問を作成する
質問の作成内容に関しての制限はありませんので,今回必要な質問を自由に書いてください。
決まった人数に達した時用の文章を作成する
[回答を受け付けていません] にすると,回答できなかった回答者へのメッセージを書くことができます。困ったときの相談先などを書いておくと,より丁寧かもしれません。
スクリプトエディタでコードを記述し,保存する
[送信] の横の縦の…の中の [スクリプトエディタ] を選択しましょう。すると,はじめは以下のように記述されています。
この記述を一度全て消し,以下のように記述し直します。
以下のコードをコピペしてください。
function endFormCheck() {
var LIMIT_COUNT = 50; //人数設定の場所
var form = FormApp.getActiveForm();
if (form.getResponses().length >= LIMIT_COUNT) {
form.setAcceptingResponses(false);
}
}
保存し,わかりやすいように名前をつけておきましょう。次に [実行] を押しましょう。
トリガーを追加する
[スクリプトエディタ] の画面から,[トリガー] を選択します。
[トリガーを追加] から,下の画像のように選択します。
保存すると,このような画面が出るはずです。これで設定はOKです。
トリガーが起動するか確認する
今回のアンケートは定員を50名にしたので,50名以上の人が申し込もうとする(送信を押した時点)と,自動的にこのように受付が行われていませんというメッセージと共に,回答を送信できなくなります。
このようにトリガーが起動していればOKです。
学校での活用事例紹介
懇談の希望者を聞くとき
教師と児童生徒で行う懇談や,教師と保護者の相談などの簡易的な懇談を行うときなどに,紙で1つ1つ希望を聞くよりも,Google formsを活用して効率的に予定を把握する方が,教師側の手間が省けますよね。
夏休みの作品展などの応募
夏休みなどになると,各期間から募集要項が配布されます。その中には人数制限があるものもあります。学校側は事前に調査を行い,どのくらい応募する人数がいるのかを把握し,一度説明会を放課後などに実施し,最終的な人数を確定していくという大変手間のかかる作業をしています。
しかし,今回の回答数制限を行えばその手間はなくなります。もちろん,応募条件として必ず取り組むことを保証してもらわないといけませんので,その指導だけは徹底すれば,効率化につながります。
まとめ
「回答数が制限できたらいいな」ということが実際にアンケートを作成し,活用していくと起こると思います。そんな場面でぜひ活用してください。
またGIGAスクール構想によって1人1台のタブレットがある今,Googleの各種ツールを活用できることで指導の幅が広がったり,今まで手作業でやってきたことをデジタル化したりするチャンスです。そのためにGoogle認定教育者の資格を取ることをおススメします。学習自体は無料で受けられ,テストも$10で受講可能ですので,ぜひ試してみてはいかかでしょうか?
では!
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