中学校の学級経営で失敗しないコツ

学級経営

担任を持つ時にいつも不安なのは「学級経営で失敗する」ことではないでしょうか?学級経営が失敗した時には学級崩壊が結果として起こってきます。学級崩壊した時には,精神的にも非常に辛く,仕事を続けていくことができないという方も出てきます。

特に初任者の先生や初めて担任を持つ先生などに向けた,”中学校の学級経営で失敗しないコツ” について考えていきたいと思います。

あるのすけ
あるのすけ

学級経営がうまくいくかどうかは生徒との相性という側面もあります。それも分かった上で何ができるのかを考えていきましょう!

学級の雰囲気を把握する

学級と一言で言っても,全く異なる性質を持ちます。おとなしい学級,元気のある学級,真面目になんでも取り組める学級,人の様子を伺う学級…などなど様々です。この学級ごとに異なる雰囲気は複雑に絡まり合った人間関係で形成されていくものなのです。だからこそ,全く同じ学級は存在しません。

あるのすけ
あるのすけ

昨年度からの持ち上がりで生徒を見るとわかるのですが,学級が変わると急に言動が変わる生徒がいますよね。その生徒の心の面も成長しているので一概に言うことはできませんが…

よく学校では『学級は担任の色が出る』といいます。わたしは,半分あっていて半分は違うと考えます。今の雰囲気自体はその学級を構成する生徒を取り巻く人間関係でできてしまうものもあるからです。そして,その後その雰囲気をどのように活かしながら,指導してしていくかで担任の色がついてくるのです。

初任者の先生で「学級の雰囲気が良くないのはわたしのせい…」と思う方がいますが,初任でわからなないことばかりなのに,ベテランのようのに指導できないのは当たり前で,かつ人間関係は担任の力でどうこうできる問題ではありませんので,重く受け止める必要はありません。

大切なのは,学級の雰囲気を把握し,誰かに相談し,アドバイスをもらいながら,その学級に合わせた指導をしていけばよいのです。 ”大人しく消極的な学級” を ”明るくて積極的な学級” にしようとするから大変なのです。そこを割り切るためにも,雰囲気の把握は必須なのです。

学級で問題が発覚したら真剣に向き合う

どれだけ学級の様子を把握していても,中学生という思春期真っ只中の生徒が35人ほどいれば,問題の1つや2つは発生してきます。それは当然なのです(むしろ起きない方が不自然…)。ただし,学級で問題が発覚した時の担任の指導のあり方は試される場となります。こういった場面でどのような指導をするのか(できるのか)で担任の信頼にも関わってくるためです。

真剣に向き合うためのステップとして,

  1. 現状を確認する(不満を持っている生徒からの聴取)
  2. 詳細を把握する(問題に関わっている生徒とその生徒の言動など)
  3. なぜ問題になっているのか考えさせる(学級全員で話し合い)
  4. 学級としてどうしていくことが望ましいのか考えを全員で共有する

このように許すべきことと,許してはならないことのライン引きはとても大切です。そのために,学級開きの時や,学期始まりの学活などで丁寧に確認しておく必要があります。

男子よりも女子に注意

学級にいるやんちゃな男子はなかなか手がかかり大変なことが多いです。何かと生徒指導案件を生み出し,反省がなかなかいかされないなんてことが多いです。しかし,男子は褒めてもらったり,自分のやるべきことをきちんとできる環境や認められる環境さえあれば,全く手がかからなくなります。つまり,”周りを育てる” ということで意外とすんなり解決することもあります。

あるのすけ
あるのすけ

わたしの経験上,中学2年生くらいになると周りが大人な対応をしたり,うまく関わってくれるようになり落ち着くこともありました!

問題は女子です。周りがどうこうではなく,自分がどのように扱われているかが試されるのでなかなか堪えます。そんな女子生徒に対して意識していることは,以下の3点です。

  • とにかく話しかける
  • なんでもない話を聞いてあげる
  • 筋の通った指導を徹底する
あるのすけ
あるのすけ

一度でも拒絶されるとそこからの立て直しは大変です…これが学級の中で声の大きい女子なら学級経営でも影響ありますから,重要度の高い問題です…

まとめ

学級経営で失敗しないコツに関してもう一度まとめます。

ポイント
  • 学級の雰囲気を把握する
  • 学級で問題が発覚したら真剣に向き合う
  • 男子よりも女子に注意

結局はどれだけ ”生徒に寄り添っているか” ということになります。ただ,”寄り添う” って言葉だけではなかなか理解できないことだと感じています。まずは,上記の3点を意識しながら学級経営をおこなってみてください。何も意識せずに学級経営はできませんから。

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