始業式の初めての学活『学級開き』が勝負の日!担任第1声で生徒に自分の思いをぶつけよう

学級経営

こんにちは あるのすけ です。
4月の始業式後の学活『学級開き』の担任第1声はとても緊張しますよね。
そもそもなぜその日が大切なのか、どんなことを話せばいいのか、困っている方も多いのではないでしょうか。わたしもその一人でした。

そんなわたしが今、どのように担任第1声を考え、大切にしているのかを紹介していきます。

あるのすけ
あるのすけ

児童生徒も保護者も、学校や先生に対して緊張していたり、不安に思っていたりします。

ここで良い関係を築くことができれば、順調な学級経営へ繋がります!

始業式の重要性

はっきり言えば入学式の日は、担任が吟味される日 です。

始業式の後には学級活動があり、そこでは担任の自己紹介など『学級開き』と呼ばれる授業があります。2020年や2021年は、コロナの影響で保護者の方が参観できないこともありますが、普段は学校のことや学級の様子を知るため、我が子の様子を見れるようにと学級の参観ができるようになっています。

児童生徒や保護者とはここで初対面となることが多いですから、この日の印象はとても大切です。

わたしは、1年間の学級経営に大きく関わってくる最も大切な日であると考えています。

去年学級経営がうまくいって、生徒や保護者からの信用を得ることができているのであればいいのですが、問題は、初対面の場合去年の学級経営がうまくいかなく生徒や保護者からの信用があまりないと感じている場合です。

あるのすけ
あるのすけ

初対面の印象が悪ければ、その人と付き合っていこうなんて思えませんよね…

わたしは4月1日の人事発表の後すぐさま『学級開き』のことを考えます。
できるだけよい関係を築きたいからです。
そして、多くの先生方に意見をもらいに声をかけにいきます。

では、なぜわたしがそこまで大切であると考えているのかの理由や、具体的にどう考えていくといいのかなどを紹介します。

担任第1声とは

担任第1声では、これから始まる学級での生活について方向性を示すことができます。
〇〇なことができる学級や、△△を大切にできる学級などです。
この方向性が年度の途中で変更や追加などをしてしまうと指導の一貫性がないと思われ、児童生徒や保護者からの信頼度は下がってしまいます。
学級経営をうまくするためには、学年の初めに決めたことを大切にした一貫性のある指導をしていくことが必須なのです。

だからこそ、担任第1声では学級の方向性を示し、そこにはどんな価値があるのかをしっかりと語る必要があるのです。

自分の思い・願いを語る場

生徒に「この学年を終えることにこんな姿になっていてほしい」や「こんなことを大切にできる人になってほしい」など自分の教育観を伝え、一緒に頑張っていきたいという集団にしていく第1歩です。
だからこそ、自分の素直な思いや願いを児童生徒に話していくことが大切です。

しかし、盛大なテーマや現実とはかけ離れた願いを話してしまうと一緒に頑張ろうとは思えません。
発達に応じた話をしていく必要があります。

例えば、中学1年生では ”挑戦” 、中学2年生では ”協同”、中学3年生では ”自立”などがあると思います。

生徒のよさを伝える場

とにかく児童生徒のことを褒めてください。
どんなことでもいいです。
たとえば、「挨拶が素敵で、先生うれしかったよ」「カバンを丁寧に片付けていて、気持ちがよくなったよ」「話を聞く姿勢がとてもよくて、先生うれしいよ」などです。

姿をただ褒めるのではなく、自分の感じた思いとともに話すことが大切です。
その姿によってどんな気持ちになったかを伝えることで、言葉には直接出さない学級の大切にしていくことが形成されていきます。

中学生だと、そんなこと言われても嬉しくないという人もいると思いますが、経験上、褒められて嬉しくないと言ってきた生徒はいませんでした。
むしろ「〇〇先生はそんなことでも褒めてくれるのか!」「初めて褒められた!」という子もいます。
生徒は自分の頑張りを褒めてくれる先生に対して悪い印象は持ちませんよ。だって大人もそうじゃないですか!

さらに先生に言われたことや、周りで聞いていた児童生徒は「この先生は自分の頑張りを認めてくれるんだ」と感じるかもしれません。そんな関係の中、今後どこかのタイミングで褒めた時には、「今日〇〇先生に褒められた〜!」などと親に話すのではないでしょうか。そうなれば保護者の信頼度も上がりますよ。自分の子供を大切にしてくれる先生がいいに決まっていますからね。しかも我が子がその先生のことを好きであれば、保護者は味方になってくれることが多いです。

担任第1声の考え方

とくに初任者の方であれば一番悩むところではないでしょうか。
学校の校風や職場の雰囲気でも大きく変わってきますから、その場にあったものを考えていきたいです。
わたしが担任第1声を考える時、特に大切にしていることを2つに絞って紹介します。

自分の経験で語る

わたしが経験したことだからこそ、熱を込めて語ることができると考えています。
そのために一旦、自分の経験してきたことをA4の紙に書き出してみてください。
おすすめはマインドマップです。

自分が体験したからこそ、壁にぶつかったときどんなことを考え、どう行動して乗り越えたのかが話せます。他人の人生では決して語ることはできません。どんな些細なことでも自分のことで話ができると「先生はこんな経験をしたんだ」と生徒の心に響くと思います。

大学時代のサークルなどで頑張った経験、中学の時の部活の経験、受験での失敗など、人それぞれ経験は違い、どれもその人にしかないストーリーを持っています。だからこそ気がつけた事や、大切にしなければならないと感じた事などをありのままの自分の言葉で語れます。だから生徒に響くのです。

見通しを持たせる

先生の経験から、こんなことが大切であったという価値の部分を焦点化し、いよいよ学級の目指していってほしい方向性について話していきます。
ここで大切なことは、見通しを持たせることです。
この学級で1年間過ごした時に、どんな自分になることができるのか、どんな学級になっていけるのかをイメージできるかで児童生徒の動きが変わってきます。

そこで、目指す学級の姿を話したあとに、どんなことを大切にしていくとよいのかを示し、具体的にどのような場面で大切にしていくとよいことを発揮していくとよいのかを伝えていきます。

例えば、個として大切にしたいことでは ”自分の役割を精一杯やりぬくこと”、集団として大切にしたいことでは ”仲間の頑張りを認めること”などでしょうか。
具体的に大切にしたい活動では ”あいさつ” ”授業”、”仲間のよさみつけ”などでしょうか。

そんな活動をしていくことで、「あなたたちは〇〇な学級になっていくことができますよ!」と個人としても学級としても「いいな!」と思える理想の姿を示してあげることで、この学級ではどんなことを頑張っていけばいいのか、その頑張りによってどんな自分たちになることができるのかの見通しを持たせることができます。見通しをもてることで、今後児童生徒に生活を振り返ったときに、自分たちがどうあるべきかをきちんと語ることができるようになると思います。もちろん押しつけになってはいけません。しかし、方向性は示していくことは大切です。

まとめ

以上のことをまとめると、

  • 『学級開き』をする入学式の日は担任が吟味される日である
  • 『学級開き』は担任の思いや願いを語る場 & よさを伝える場
  • 担任第1声は自分の経験で語る & 見通しを持たせる

では!

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