【知って損なし!?】中学生の生徒との人間関係の築き方

学級経営

思春期でなかなかコミュニケーションを取らない生徒

思春期は,子供から大人へと変化していく時期であり,身体や脳が大きく変化します。家族はその変化に戸惑うと思うのですが,本人もまた戸惑いを感じ不安になる時期でもあります。

いろいろなことに悩んだり,1人で抱え込んだり,誰かに発散(喧嘩をふっかけるなど)したりと,なかなか自分の感情をコントロールできなかったり,表現できなかったりする生徒をよく見かけます。

そんな時期をまかせられる中学校教員だからこそ,中学生との関わり方の引き出しは多い方が良いのでです。今回は,様々なアプローチの仕方で関わってきたわたしの経験を紹介したいと思います。

直接話す

単純接触効果を最大限生かすためには,とにかく直接話すことが重要です。

単純接触効果
(閾下であっても)繰り返し接すると好意度や印象が高まるという効果。

Wikipedia

一瞬でも良いので,とにかく関わる回数にこだわっていくことが重要です。特に4月などの新しい環境に変化した時などは,緊張感もあり,この単純接触効果を最大限に活かすことができます。

あるのすけ
あるのすけ

毎日「おはよう!」から関わる回数を意識していきましょう!

連絡帳などを活用する

毎回連絡帳などにコメントを入れることは正直大変です。しかし,生徒が書いてきた文章に対してコメントを返してあげることから会話が広がったり,直接話せない状況でも関わりを断つことがなくなるというメリットがあります。

あるのすけ
あるのすけ

年度末に「実は先生からのコメント楽しみにしていました!」と言ってくれた生徒がいました。
コメントは1人10秒ほどで各分量でしたが,たった一言でも関わる機会があるとそう思ってくれる生徒がいるということを体感しました。

また,中学生だとほとんどありませんが,保護者の方が連絡を書いてくる時があるのですが,その際に先生からのコメントがあることで安心したと話してくれた方がいました。我が子のことを気にかけれくれていると感じるポイントになるということですね。

学級通信に頑張っている姿を掲載する

直接関わらなくとも,”先生はあなたの頑張りなどをしっかりと見ていますよ” と伝えることは欠かせんません。関わらなければ,生徒は今以上に先生のことを警戒してしまいます。直接関わることが難しいならば,学級通信で頑張っている姿を紹介することで,見守っているということは伝わりますし,何より保護者の方も安心します。

あるのすけ
あるのすけ

わたしは学級通信を配布する時に「最低限自分のことが書いてある通信は保護者に見せてね」と指導しています。もちろん全部見せてほしいですが,特に学校の様子を保護者に知ってもらい,家庭で褒めてもらうきっかけになればと思い,そのように指導しています!

関わる時のマイルール

わたしは関わるときに『必要であれば人によって態度は変えることはある』ということを意識しています。もちろん,態度を変えないことが重要だという方の意見もわかります。自分を振り返ってみて,上司や権威のある方と話すときと,仲のよい友人と話す時では,態度は変わるはずです。

大切なのはTPOをわきまえた関わりができればOKということなのです。その前提の上で,関わるときのマイルールとして,5つ挙げます。

  1. 人を傷つける発言をしたら叱る
  2. 指導後の態度を切り替える
  3. 女子とのコミュニケーションを丁寧に
  4. その子の話題を押さえておく
  5. 必要最低限以上に細かく指導しない

人を傷つける発言をしたら叱る

これはどのような場面であっても,即指導します。思わず言ってしまったり,ついつい言い過ぎてしまうなどの場合でも,関係ありません。人種差別や障害者差別などを助長する発言がいけないことを理解していかなければ,いじめなどに繋がってくる可能性もあるからです。

指導後の態度を切り替える→引きずらない

厳しい指導をした後は,ついついそのままのテンションで授業をしてしまったり,他の生徒と話してしまうことはありませんか?生徒は結構そう言った姿を見ています。「〇〇先生,今機嫌悪いらしいよ…」などと噂になってしまうと,他の生徒にもいい影響を与えません。

スパッと切り替え,関わる習慣をつけていくことで,指導している時と,普段との明確な区別をつけていることを生徒にも認識してもらい,メリハリのある先生という印象を与えましょう。その方が絶対に信頼感を得ることができます。

女子とのコミュニケーションを丁寧に

中学生の男子と女子では,ざっくりとコミニュケーションの仕方も変わってきます。そして女子は特にめんどくさい…(笑)しかし,このコミニュケーションを丁寧におこなっていくことで,学級の雰囲気をより良い方向に導いていくことができます。

正直男子は,やんちゃで単純なので,指導をしても意外とケロッとしていることが多い印象でした。しかし,女子は違って一度そっぽをむいてしまった後は,指導はおろかコミニュケーションすらまともにとってくれないようになることもありました。

だからこそ,普段から丁寧にコミニュケーションをとったり,積極的に話を聞いてあげたりすることを心がけ,「この先生ならやっていけるかも」と思わせることが大切です。

あるのすけ
あるのすけ

わたしの関わった先生方は「女子との関係性をしっかり築くことが大切」と話していました。

その子の話題を押さえておく→話が盛り上がる

連絡帳などを通して,その子の話題を少しでもいいので把握しておくと,「あ,そういえば前〇〇のこと連絡帳に書いてなかった?」ということから話の話題にすることができます。すると,「わたしの連絡帳を読んでくれている」と思いますし,自分の好きな話題であれば,話しやすいので生徒からどんどん話をしてくれます。しっかりと聞くことを意識し,話をすることで,その生徒との関係をうまく築いていくことができます。

必要最低限以上に細かく指導しない

ネチネチ言ってくる先生はうざいです(笑)。ここぞという時に指導して,それ以外は見守る先生の方が圧倒的に指導が入ることが多かったです。そしてそういった先生の学級は落ち着いていることが多い印象です(安心した環境作りができているから)。

おわりに

このようにコミュニケーションを取ろうと思っても,うまくいかない場合もあります。目の前の生徒にどれだけ真剣に関わることができるのかということが一番重要だと思います。

ただ,どんな方法で関わることができるのかの引き出しは多くしておくと良いので,今回紹介した

これらをぜひ参考にしてみてください。

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