さて,いよいよ新年度。まだ新人事が発表されていない人もいるはずです。担任を持つ人はとくに,児童生徒が来てからの三日間のいわゆる ”黄金の三日間” は特に力を入れたいものです。
今回はその ”黄金の三日間” にやるべきことを3つに絞って話したいと思います。
児童生徒の名前を覚えること
今はマスク越しでしか顔を見ることができません。目元と髪型だけではなかなか覚えることができない場合もありますが,”黄金の三日間” の中でできる限り全員の名前を呼び,全員と話しましょう。 ”黄金の三日間” は先生も緊張するように,児童生徒もとても緊張しています。 そんな中で、先生から名前を呼んでもらえたり,話してもらったりされるときっと安心することができると思います。 そのためにも児童生徒の名前を我々教員がしっかりと覚え,そして名前できちんと呼んであげることが大切です。それが初めのコミュニケーションをとるということです。
児童生徒を認めること
”黄金の三日間” で大事にしたいことそれは,学級の雰囲気づくりです。学級の雰囲気づくりといっても,まず,児童生徒が安心して活動できる環境を教師が整えてあげると言うことです。 児童生徒は,褒められたり認められたりする環境があるからこそ,頑張ったときに「やってよかったな」と思えるのではないでしょうか。もちろん他人に認められるからこそ頑張れるといった ”外発的動機付け” だけでは不十分だと思いますが、逆にそういった環境がなければ,何にどんな価値があり,それによってどんな姿になることができるのかを学ぶ機会を失ってしまいます。 そしてそれがわかっていなければ,自ら頑張ろうとすることができない環境にもなってしまう可能性があるのです。
最終的には自分がやったことに対して自分からの評価を行う ”内発的動機付け” に基づいて,頑張っていける生徒をはぐくみたいと思っています。 そのきっかけをこの ”黄金の三日間” で作り上げていくのです。
良い悪いの線引きを明確に伝えること
学級生のすべての児童生徒が安心して生活するためには、学級の中でのルールがとても大切です。学級の中のルールといっても,学校のルールや社会のルールにある程度沿ったものです。 つまり良い悪いの線引きを明確にしましょうと言うことです。どのような姿が良いことでどのような姿は悪いことなのかを明確に文章化してあげて,さらに口頭でも伝えてあげることを ”黄金の三日間” の中で確実にやっていくのです。 例えば悪いことをした時の指導こそ,指導の一貫性がとても大切です。指導は児童生徒にとって評価に値するわけで、指導と評価の一体化と言うのは学習指導の中でも求められていることです。筋が通った指導をするためにも,”黄金の三日間” にその線引きのラインを伝える必要があります。
言ってることがコロコロ変わるような先生についていきたくないですよね…
例えば,
- 命に関わるような行為(暴力・いじめなど)
- 人を傷つける行為
- 人に迷惑をかける行為(執拗な言動など)
これらのことを黄金の三日間で許さないことを丁寧に説明し,起きた場合には毅然とした指導をすることが大切です。
まとめ
最低この3点を抑えておけば問題なく始まっていけると思います。自分はいつもこの ”黄金の三日間” で話したことを自分の指導と一致しているかどうかを振り返りながら指導しています。
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