Kahoot!を活用してわかったメリット・デメリット

学級経営

Kahoot!とは

一言で言うと、クイズゲームアプリです。クイズを作成し、クイズ大会を開くことができます。クイズを解くことで、学習した内容の確認ができるほか、クイズを作成することで学習した内容を復習することができるなど、学校現場での学習の方法として新たなツールとして注目を浴びています。

メリット

・楽しく大人数で知識を確認することができる。
・問題を作る経験から知識を定着することができる。
・制限時間の中で問題を解き、誤答した問題を復習することができる。

楽しく大人数で知識を確認することができる。

Kahoot!の最大のメリットとも言えるのは、大人数で問題をリアルタイムに共有することができることです。自分のペースで問題を解くということも必要ですが、他人と同じ状況の中で解くことで、競争心や緊張感などを感じながら挑むことができるので、児童生徒は活動に熱心に取り組みます。

問題文をよく読まないと解くことができない問題や、引っかかりやすい間違えを選択肢の中に用意しておくことで、なぜ間違っていたのかを確認し、確かな知識を獲得することにつながります。

問題を作る経験から知識を定着することができる。

Kahoot!は先生が問題を作って出題するだけではなく、児童生徒が自分たちで問題を作成し、その問題を全員で共有しながら解くことができます。問題を制作するためには、その問題について解けなければなりませんし、選択肢を用意するにあたって、どのような間違いが起こりやすいかなど、誤答も想定して作成することができます。この活動によって、ただ一方的に解くだけだった問題が、出題者側の視点に立って問題を理解することができるという視点を広げることができ、知識を確かなものとして定着することができます。

あるのすけ
あるのすけ

問題を作るって問題を解くことよりも難しいですよね。問題を作る経験が、問題を解くことにもつながってくるのです。

制限時間の中で問題を解き、誤答した問題を復習することができる。

Kahoot!の問題には制限時間を設定することができます。

問題に合わせて8種類の時間から制限時間を選択することができる

制限時間があるからこそ、緊張感を持ち問題に挑むことができます。正解した時には、解答時間の短さによってポイントが与えられます。できるだけ短い時間で、正しい解答を選択するために集中して問題を解くことができるのです。

問題が終わると、結果発表があります。その後自分がどこで間違えたのかを確認することができ、さらにもう一度問題を解くことができます。個によって異なるフィードバックを自動で行ってくれる点で非常に優れたアプリです。

デメリット

・目的を見失いやすい。
・タブレットによって遅延・参加できないこともある。

・無料版では問題の種類に制限がある。
・情報の取り扱いの指導が必要になる。

目的を見失いやすい。

『問題を早く正確に解く体験から知識を定着していく』という目的があるとします。しかし、子供達のなかには、『ポイントをたくさん獲得するためにとにかく早押しをしよう』と勘で問題を解こうとする子も現れてきます。教師がいくら指導しても、実際にプレイする児童生徒が目的を理解して使えているとは限りません。もちろん、最終的にはポイントを獲得するために正解を選択しなければなりませんから、正しい選択肢を選べるように知識を獲得するのでしょうが、そこまでの過程での指導は丁寧に行わなければ、ただの早押しクイズになってしまう児童生徒もいることを知っておく必要があります。

タブレットによって遅延・参加できないこともある。

クラシックモード(個人参加タイプ)のスタート画面

インターネットの速度によって問題の選択肢の表示に差ができてしまったり、そもそも参加に時間がかかり過ぎてしまうといった問題が実際におこりました。またQRコードの読み取りがうまくいかなく、参加できないということも起こったことがあります。ネットの問題ですので、改善は難しいですが、そういった不具合で参加できない児童生徒をどうするのかということは考えなければなりません。

あるのすけ
あるのすけ

私の勤務校も回線スピードが遅く、参加できない児童がたまに出てしまいます。その際は、近くの子と協力して問題を解くことを提案しています。

情報の取り扱いの指導が必要になる。

Kahoot!では、作成した問題を公開することもできます。実際に検索欄で『小学校 英語』などと調べるといくつかヒットします。それらの中には、学校名や学校に勤務している先生の個人情報、在籍に関わる情報なども問題として出題されています。実際にその学校に関係のない人でも問題を解くことで、個人情報を漏洩するきっかけとなってしまっている例もあります。作成した問題を自分のみなど公開しないように作成するなど、個人情報を漏洩しない指導が必要となってきます。

あるのすけ
あるのすけ

ネット上でたくさんの情報を簡単にやりとりできるからこそ、情報の取り扱いの指導は重要です。この指導をきちんとしておくことで、未然に生徒指導案件も防ぐことができますね。

Kahoot!を活用してわかったメリット・デメリット まとめ

いかがだったでしょうか。Kahoot!を実際に活用してみると、メリットもたくさん見えてきますが、その反面デメリットもたくさん見えてきました。特に目的と情報の取り扱いは事前に指導をしておくことで、意味のある活動になったり、問題行動を未然に防ぐことにつながります。

とはいえ、実際に学級でも自分だけでも使用してみて、自分なら何を指導するべきかを考えることこそが重要だと思います。その一例を今回は紹介しました。ぜひ参考にしていただければと思います。

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