学級通信で積極的な生徒指導をしよう

学級経営

学級通信は、働き方改革の1つとして書かなくてもいいという学校もあるようです。たしかに、教師の思いを伝えるだけの通信であったり、とりあえず出すというだけであれば必要性は感じられず、形骸化してしまうものになってしまいます。

学級通信は、先生の思いや感じたことなどを、先生の話の時間などで話すだけでなく、後で保護者と一緒に見返すこともできるという点で、話すだけよりも伝わるものがあります。だからこそ、学級通信は積極的な生徒指導ができるツールであると考えています。たくさん数を出すのではなく、生徒指導をするタイミングで通信を出すとすることで、形骸化することなく、意図を持った学級通信を配布できます。

あるのすけ
あるのすけ

あまり学級通信の形に拘らないで、自分の感じたことなどを素直に伝える場として、よりよい学校生活へとなるような生徒指導をしていこう!

学校の様子を伝える場

学級通信は保護者へ学校生活の様子を紹介する場となります。保護者の多くは、どんな様子で生活しているのかなど、気になることは沢山あるはずです。だからこそ、三者懇談や授業参観など学校の様子を伝えたり見たりする場を設定しています。ただ、この一瞬の様子だけでは十分伝わらないこともあります。そのために学級通信を活用するのです。その子が輝いていた姿や、その姿をどんな思いで取り組んだのかなど学級の仲間の良さを言葉と学級通信で紹介することで、その子の思いを価値付け、方向付けていくことをしていくことができます。また、保護者にも先生の思いや感じたことを直接伝えられるので、学校で我が子がどのように生活しているのか、どんなことを頑張っているのかを知るきっかけにもなります。

児童生徒のよさを学級に広める場

学級通信は児童生徒全員に配布し、一度は一緒に読むと思います。だからこそ、学級の仲間の頑張りを知ることができ、さらに認められる場があるからこそ、自分も頑張りたいと思うはずです。「先生はこんなところまで見ててくれたんだ」と児童生徒に思わせることができたら目が行き届いた指導ができている証拠です。また、どうしても児童生徒の悪いところを見てしまいがちです。もちろん、悪いことにも毅然とした指導は必要ですが、悪い方ばかりの指導であると学級の空気が重くなっていきます。だからこそ、学級の仲間の良さを見つけ、紹介していくことで頑張ろうと思って一生懸命になる児童生徒を巻き込みながら、学級にとってよりよい方向を示していくと学級経営も安定します。そのために、学級通信を活用することは有効なのです。

あるのすけ
あるのすけ

褒め慣れていないと、すこし恥ずかしさがあると思いますが、文章でも、実際に話す時でもオーバーリアクション気味に児童生徒の思いを価値付けてみましょう!

学級通信を書くときのポイント

写真を必ず載せ、文章量を減らす

文章だけの報告書のような学級通信は誰も見たくないです。読むのが面倒だからです。できるだけ写真を入れ、少しコメントを入れる程度が理想です。文章は400字以内にして、さっと読めるものにすると学級通信の読みやすさが上がりますし、何より手をかけないことで先生自身の時間を生み出すことができます。

不定期に出す

『毎週出す!』と決めると後が苦しくなります。頑張りすぎて、授業準備や退勤時間が遅くなってしまうようであれば持続可能ではありません。その学級の今の様子を見て、リアルタイムに指導したいこと、伝えたいことなどを伝える方が価値があるからです。例えば、4月は学級の動き出しの時期です。ここは本腰を入れる必要があります。どんな小さなことでも褒め、認め、方向性を示していくことが大切です。また、時期によっては、児童生徒によく考えてほしい時期や、自分たちでよりよい学級にするためにどうすると良いかなど考えることも必要です。そういった時には、あえて学級通信を出さず、先生の思惑通りにならないようにすることが必要なのです。だから不定期に出すのです。

あるのすけ
あるのすけ

不定期だと、書くネタがなくなってしまうなんてことも無くなりますね!!

行事予定などは連絡事項は載せない

行事予定などは、デジタルでいつでも確認できるようにしておくと便利です。また、各担任が個別に日程などを配布すると、ミスが生じるなど保護者からの信頼問題につながりかねません。ですから行事予定などは学年共通の連絡手段(学年通信やクラスルームなど)で行うことをおススメします。学級通信にはあくまで児童生徒の様子を伝えるものですから、余計な予定を載せないことで余計な心配(行事予定など)をしなくて書くことができます。ただ、予定を載せることで保護者も見てくれる場合もあるので、そこは現状に合わせて変更する必要がありますね……(笑)

まとめ

学級通信の役割は、

・学級の様子を伝える場
・児童生徒のよさを学級に広める場

そして、学級通信を書くときのポイントは、

・写真を必ず載せ、文章量を減らす
・不定期に出す
・行事予定などは連絡事項は載せない

では!

コメント

タイトルとURLをコピーしました