『小学校の教員の1日の休憩時間は4分間』+『毎日平均2時間の時間外勤務』
このような状況があるということがあきらかになってきたという記事がありました。文科省の勤務実態調査では「そんな時間外勤務時間少なくないわ!」と感じることがありましたが、この調査の結果では「たしかに」と納得できるレベルと感じました。
今回の記事では、教員採用試験などで明かされている勤務の実態ではなく、わたしの勤務の実態を明記することで、これから教員として働きたい人が「実際の現場の教員はこんな感じなのか…」と感じてくれるものになればいいなと思います。
前提として、わたしの勤務している学校での話になります。また自分の経験と何人かの教員仲間からの話を聞く限りなので、1つの参考にしていただければと思いますが、必ずしも同じではない可能性があることを十分ご理解ください。
休憩時間はある
小学校の教員には休憩時間は、、、『ある!』
ただし、決められた時間しっかりと休憩できるか、毎日確実に取ることができるか、休憩時間をとることを学校としてできないなどさまざまな事情が絡んでいるため、現実的に休憩をとっている教員は数少ないのが現状です…
小学校の教員にも休憩できる時間はあります。ただ十分か?と言われると必ずしも Yes とは言えない現状があります。実際にわたしの勤務実態を見ていきましょう。
いつ休憩できるのか
黄色で塗りつぶしている部分は児童に確実についていなければならない部分であるため、休憩できないということで色をつけています。赤色で塗りつぶしている部分は、必ずしも児童についていなければならないかというとそうではないため、この部分が休憩できる時間となります。これを見ると、1時間まとまった休憩時間を取ろうとすることはできなくはないということが言えます。
つまり、中休みや昼休みの時間には職員室で休憩することはできます。本来休憩時間とは業務に従事しなくても良い時間ですが、仮に中休みや昼休みの時間にトラブルになれば、教員に責任が問われる可能性が高いです。したがって、労働基準法に記載のある休憩時間というのは設定されているものの、機能していないことが多いということです。
現実的に休憩できている(ご飯をゆっくりと食べることができるなど)教員はほとんどいません…労働基準法…
小学校教員には休憩時間がないは本当?!現役20代教師が1週間の過ごし方を紹介 まとめ
実際に「休憩時間がない!!」「トイレにも行けない!」と言っている教員もいます。たしかに、どこまで児童に対してしなければならないのかで、変わってくる部分だと思います。例えば、小学校低学年の入学したてや、進級したての頃は、休憩時間を取ることはできないと言います。しかし、高学年で学級が落ち着いていれば、休み時間や授業の合間に休憩時間やトイレに行くことは十分可能になります。結局は、その実態に応じて休憩時間が取れる人もいれば、取れない人もいるというのが正しい認識だと思います。
本来休憩時間が適切に取られていない現状が明らかになりつつあること、学校教育という公共の福祉を担っている部分で休憩時間がきちんと確保できていない現状があること、これらについては今後の教員のなり手の減少傾向に拍車をかけていくことは間違いありません。
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