仕事しやすい環境づくりのためには分類分けが必要です。学校の仕事のことで、「もっとこうした方がいいのに…」「そこは違うだろ…」と思わず言ってしまいそうになることありませんか。自分にとって働きやすい環境をつくっていくためには、何ができるのか整理する必要があります。「こうした方がいいのに…」の中でも、簡単に変更できる問題と、そうでない問題があります。問題ごとに分類分けを行い、解決可能なことに関しては取り組み、そうでないことに対しては、受け入れるしかありません。変更できないことに対して、嘆いていても何も変えられませんからね。
そこで、今回は仕事をしやすい環境づくりのためにわたしが考えていることや行っていることをいくつか紹介していきます。
仕事をしやすい環境づくりのための分類
日々の業務で、仕事しやすい環境づくりのためには分類分けが必要で、以下の3種類に分類することができます。
・自分1人でできること
・仲間がいればできること
・仲間とでもできないこと
自分1人でできること
例えば、わたしは以下のことを意識して働いています。
例
・1日の始まりにToDoリストの作成
・Googleカレンダーに毎月の予定やタスクを全て入れ、リマインドする
・採点、成績、各事務仕事などのデジタル化
・定時以降の”お願い”は断る
・机の上、中を整理整頓し、集中できる環境をつくる
・授業は0からつくらず、過去の指導案を参考にする
・保護者対応も定時までしか対応できないことを保護者にきちんと伝える
仲間がいればできること
自分1人ではどうすることもできなくても、同じ思いを持った仲間がいれば実現可能なことです。特に今年度わたしが仲間を集めて行ったことは、
例
・行事や〇〇キャンペーンの精査
・学期末などに学年で学級ごとに頑張ったことを発表する機会の廃止
・合唱コン、体育祭の規模縮小
・職員会資料や事務連絡のデジタル化
仲間とでもできないこと
例
・管理規則の中に関わってくること
・市内、区内統一事項のこと
・土曜授業のこと
・担任がいなくて困っていること
・教室の質が下がっていること
・管理職の職員の管理の方向性(学校の制度のことや校務分掌の割り振りなど)
これらのことは後から嘆いても、どうにも変更ができないと思います。これらのことをなんとかしようとすると、大変な労力がかかり、その割には成果が出にくいという割に合わない働き方改革です。
即効性があるのは自分1人でできること
自分にとって仕事しやすい環境は、待っていても出来上がりません。自分の働き方に合った環境を自らつくっていくことでしか手に入れることはできません。昨今GIGAスクール構想のため、児童生徒1人1台のタブレットが支給されたり、教員用にもタブレットが配布されているところもあります。せっかくデジタル化を進められるチャンスなのです。例えば、自身のタスク管理などはリマインドしてくれるデジタルの方が圧倒的に効率的なのです。そのことを受け入れ、今からICT機器を積極的に活用していくことで働き方を簡単に変えることができます。
また、保護者対応について賛否はありますが、仕事の都合で18時以降でないと対応できないという保護者がいます。しかし、わたしも教師という仕事をしているわけで、そこは対等でなければなりません。またお互い家族があることも忘れてはいけません。自分の家族を犠牲にしてまでも働くことなんて1つもありませんから。そういった保護者はきちんと説明をして、考えていただければきっと理解していただけます。
教師の働く時間についてきちんと話したら、ほとんどの人が理解してくれました。
今年度も「知らなかった」や、「考えてもなかった」という声をよく聞きました。
こういったことを教師側から発信していくことも大切だと感じます!
仲間とでもできないことに取り組まない
例えば、制度の変更などはどうしても簡単には変更できません。部活動について不満があったとしても、年度末時点で問題提起できていなければ見通しが甘かったとしか思えません。早くても次年度、2年後になることは確実です。数年先のことに取り組む前に、今の環境に目を向け、変えていけることから変えていかなければ、結果何も変わっていないという状況を生みかねません。
もしあなたが本気でその問題に取り組むのであれば、相当な覚悟と時間を要します。そのことを分かった上で、取り組み成果をあげられたとするのであれば、「すごい!」と思います。確実なのは自分が管理する立場になり、変更するのが常套手段のような気もしますが、時間がかかりますね…
まとめ
仕事をしやすい環境をつくる上で、まずは、以下の3種類に分類してみるといいでしょう。
・自分1人でできること
・仲間がいればできること
・仲間とでもできないこと
そして、自分1人でできることをまず行いながら、仲間がいればできることにも挑戦していく。そして、仲間とでもできないことには、挑戦せず、受け入れる。これだけでも、大きな働き方改革になります。少しでも、教員の人の働き方がよくなるといいなと思います。そのことによって生み出されたゆとりは結果として、子供達に還元されると思うからです。
自分1人でできることで自分の働き方を変え、仕事のしやすい環境を自分で作っていきましょう!
では!
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