ICT活用していきたいなら遊びを取り入れる

学級経営

こんな悩みないですか。

「もっと子供たちがタブレットを使いこなせたら…」「タブレット活用が言われているけれど、うちは全然できなくて…」そんな悩みの種は、普段からどれだけタブレットに触れさせているかで変わります。わたしは、1日の授業の中で必ず1時間は使います。とにかく小さな積み重ねが大切です。

この積み重ねは、授業の中だけではなかなか積み上がっていきません。そこで効率的に楽しく学べるのがICTを使った『遊び』をすることです。

あるのすけ
あるのすけ

わたしが担任している学級での取り組みなどを紹介していきます。参考になったと思ったらぜひ取り入れてください。

遊びの中に学びがある

ゲームで学んだことが勉強に生きたという経験はありませんか。川に魚を取りに行く経験をしたから、川のことや捕まえるときに必要な罠や餌について詳しくなった経験ありませんか。

これらの共通することは『遊び』です。もちろん座学も必要です。しかし、それだけでは面白くありません。遊びの要素をちょっと入れてあげるだけで、勉強は子供たちが嫌がる勉強ではなくなり。楽しい遊びとして夢中になります。この考え方は授業の中で取り入れられることが多いです。しかし、ICTではどうでしょうか。まだ子供たちの暴走が怖くて遊びの要素を入れることができていない方もいるのではないでしょうか。『遊び』の要素を含んだ学習こそ、子供たちが夢中になれる学習なのです。だからこそ、堅苦しくスキルを身につけさせるのではなく、うんと遊ばせることが必要なのです。

一生懸命教えるよりも遊びながら子供達で見つけていく

Canvaを活用していこうと、授業の中でCanvaの使い方を紹介したことがありました。その中で、『PDFに書き出して提出する方法』について教えました。しかし、約半数の子供はすぐにやり方を忘れてしまい、作業がストップしてしまったことがあります。

その後、『ロイロノートに動画をアップロードする方法』についてCanva精鋭部隊(少数のやりたいメンバー)を集め、その子たちを中心に子供たちだけで教え合い、学び合う活動を取りました。すると、『ロイロノートに動画をアップロードする方法』について何度も反復して取り組む子が多く現れ、今では学級全員ができるようになりました。驚いたのは、『ロイロノートに動画をアップロードする方法』を教えたはずなのに、画像やPDFも同じようにできるのではないかという子が現れ、その活動が伝播していったことです。1から10教える必要はなく、きっかけである1を与えてあげることによって、子供たち自身で学んでいくことができるということがわかりました。そしてそれらの発見は遊びの中で獲得することもあります。

あるのすけ
あるのすけ

遊んでいる中でできたことなどをお互いに広めていけば、勝手にスキルアップしていきます。「先生が教えなければならない!」は思い込みだと感じさせられました。

活用のためのルールを徹底

もちろん自由に使わせるためには、ICTを活用するためのルールつくりは欠かせません。わたしの学級でのルールは、

1.学校の中では学習に関することのみ活用する。
2.学級の仲間が悲しむような使い方はしない。
3.いいなと思ったことは仲間からどんどん取り入れ、学級で共有する。

1は、scratchで完成度の高いゲームをただプレイするだけなどという相手の作品を一方的に利用するだけになってほしくないという思いのもと作りました。

2は、学級でICTの活用するための環境について話し合った時の意見をまとめました。「ある子だけ学校でゲームしていたらいやだ」「タブレット学習できくなることはいやだ」「タブレットを使う時間を増やしたい」などの思いを”悲しむような使い方はしない”にこめています。

3は、ICT機器の活用や、ツールについて先生が教えることができる範囲はごくわずかです。実際に自分達で見つけた方法は学級の中にどんどん伝播していきます(いいことも悪いことも)。そして伝播していくほど、知っていることが増え、できることが多くなり、そのことが自分達の自信となり、授業や係活動の中で生きてきます。だからこそ、そういったポジティブな面を広げ、自分達で自分達のスキルの底上げができるようにしていきたいという思いを学級全員で共有し、作りました。

あるのすけ
あるのすけ

ルールを守れなかった場合、徹底的に追求します。学級全員で共有しているルールだからこそ、それを破ることの重大さを気づかせたいのです。改変が必要であったり、その子の言い分がまったくその通りであれば、話し合いの場を設けます。そのくらい徹底してやることで自由に使う環境が得られます。

ICT活用していきたいなら遊びを取り入れる まとめ

いかがだったでしょうか。ICT活用したいものの、まず何からやっていいかわからないのであれば、まずは楽しく遊びながらタブレットを鉛筆や消しゴムのように使えるまで遊べば良いのです。5分でもいいので、「好きに触っていいから、新しい機能を見つけたら紹介しよう!」と遊び要素を入れた活動をするのです。きっと、当たり前に活用できるようになります。

注意点はルールの徹底です。最低限活用する上で守ることを学級で話し合わずに、遊ばせてしまうと収拾がつかなくなります。ここは要注意です。

↓応援よろしくお願いします!

にほんブログ村 教育ブログへ
にほんブログ村 教育ブログ 教育者(中学校)へ

コメント

タイトルとURLをコピーしました