学級でタブレットを自由に活用するために指導した4つのこと

学級経営

タブレット活用にあたって大事なこと

タブレットを活用する目的を考える時間を設定する

この活動が、最も重要なことです。教師だけではなく児童生徒に”なんのためにタブレットで学習するのか”という目的を考えることで、今後のタブレットの使用方法について学級の中で合意形成を図りながら、議論することができます。タブレットをどのように使用するかは、教師と児童生徒の間でそれぞれの希望があります。教師は授業の中だけで活用したいけれど、児童生徒は休み時間にも使いたいといったように。そういったギャップがある中でどんどんタブレットを使用して、問題行動が起こってから指導ということをしていると、後手後手の指導となり、学級が安定しません。そのため、「タブレットを活用して〇〇なことができるようになりたい」「〇〇するためにタブレットを使いたい」などの意見をしっかりと話し合う時間が必要なのです。

あるのすけ
あるのすけ

この話し合う時間は年度初めだけではなく、適宜行って活用の方向性を都度確認していくことが重要です。タブレットに関する問題行動の指導もこの話し合いをもとに指導します。

間違った活用の仕方は一気に広まる

学級でいくら指導しても、児童生徒はタブレットを使ってゲームやYouTubeをみたいといった思いは消えることはありません。自治体のタブレットでYouTubeが見れないようにフィルタリングしていたとしても、どうすればYouTubeを見ることができるのか調べ、できるようになったことはどんどん仲間内で共有されていきます。教師の耳に入る頃には、多くの児童生徒がフィルタリングの抜け道を知っているといったことが起こりえます。

あるのすけ
あるのすけ

結構驚きの抜け道を知っているものです。そんな方法で…と思うやり方を知っていて感心してしまうほどです。。。

だからこそ、せめて学校、特に学級の中でのルールづくりは欠かせません。ルールを守らないとタブレットを使えないというネガティブな考えではなく、学習に有効な活用を自由にできる環境を整えるための共通認識としてのルールというポジティブな考えで、ルール作りを行います。

タブレット活用のルールを徹底するために指導した内容

学校でタブレットの正しい使い方・間違った使い方は何か

基本的に学校でタブレットが配付される時には、タブレット活用ルールのような規則も一緒に配付されていると思います。大抵、タブレットの活用は『学習に活用すること』といった旨が書かれていると思います。そういった規則に同意のもとタブレットが貸し出されているという前提をきちんと理解させなければなりません。

その上で、正しい使い方・間違った使い方をきちんと抽象+具体で確認しておくことが重要です。「Aはダメって言われたけど、Bは何も言われていないから…」と屁理屈のようなことを言ってくることを事前に回避するためです。具体でないと伝わりにくい児童生徒もいますから、具体は必須です。しかし、具体だけでは、先ほどの例のようになりかねませんから、抽象+具体できちんとどのように活用していくとよいかを確認しておく必要があります。

どんな目的でタブレットを活用しているのか

ここは教師も考えなければなりません。今は授業にタブレットを活用していくことが求められている(授業で使うことが当たり前になってきている)ので、タブレットを使うことが手段となってしまっている方もいると思います。だからこそ、本来タブレットを活用する目的は何かを明確に共有しておくことが必要です。指導の際に、「〇〇という目的に向かっていたのか」と原点にかえって話をすることができます。

あるのすけ
あるのすけ

指導は一貫性が重要です。はじめに話したことと、いざ指導の場面で言っていることが違っていては、その指導は児童生徒の心に響きません。

例えば、”教科の学びを深める。教科の学びの本質に迫る。教科の学びをつなぐ。社会課題の解決に生かす。”といった内容が文部科学省の資料に書かれています。これはあくまで一部ですが、学校という場所の要である授業で活用し、その教科の学びをよりよくしていくということが目的の1つとして挙げられます。

間違った使い方をした場合の対応をはじめに指導

児童生徒と対話を重ねていても失敗してしまうことがあります。失敗も含めて成長していくことができますから、その失敗をどのように活かしていくかが教師の力量なのです。そしてそれはどのような指導をしたかという点で評価することができます。間違った使い方をすることは可能性として十分考えられることですから、事前にどのような対応をするのかを児童生徒に話しておくと良いと思います。人によって指導の内容が厳しい・甘いと感じる感覚が異なりますから、はじめにどのような指導があるのかきちんと説明しておくと良いでしょう。そしてその指導は、タブレットを活用する目的に沿って指導したり、学級目標に沿って指導していくことで、指導の一貫性を担保することが重要になってきます。

あるのすけ
あるのすけ

学校によって、指導の仕方の考え方が異なります。例えばわたしは、授業以外での使用を禁止したり、お手本になる姿を確認してその姿になれたかどうかを放課後に該当児童生徒と話し合ったりするなどの指導を行いました。もちろん、これらの指導は管理職・学級で合意を得てからです。

児童生徒主導で学級全体がルールを守れるようにリーダーの決定

先生だけがルールについて話していては、先生主導のタブレットルールとなってしまい、先生がいなければルールが守れないといったことにつながりかねません。その状況を作らないためにも、自治の力をつけていくことが重要です。自治の力をつけるためには、全員に考えさせるよりも、まずリーダーを決め、そのフォロワーと共にルールを徹底していきます。そして、徐々にフォロワーの範囲を広げていき、学級全体でルールを守ることが重要であるという雰囲気を作っていきます。そのためにまずは学級の中でタブレットのリーダーを決めるのです。そして、そのリーダーは学級委員や班長などの学級のリーダーでない児童生徒がなることをおすすめします。理由は、いつも声をかけている人がリーダーとして新たな立場を得るよりも、今特に活動していないけれど、学級のために頑張りたいと思っている児童生徒をリーダーにすることで、新たなリーダーを育てることになります。労力はかかりますが、学級のために自分が何かできたという経験、そしてその姿を価値づけていく活動を通してリーダーが育っていきます。

学級でタブレットを自由に活用するために指導した4つのこと まとめ

生徒指導と同じですが、指導をいかに一貫して行うかが重要です。今回学級で指導した4つのことを紹介しましたが、どれも私の学級の学級目標や指導方針に沿って行っています。「〇〇という方法がいいから、今回はこっちで…」と流されることなく、自分の指導してきたことと比較をしながら、どう指導していくと、学級で自由にタブレットを使用できるようになるのか考えることが重要です。

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