学校で様々な分掌についていると、学校の運営や管理の仕方など「もっとこうしたほうがいいのに…」と思うことが多々ありませんか。そんなときに自分の意見が学校に通すことができれば、とても働きやすい環境を自らの力でつくっていくことができます。今回はそんな自分の意見を通す方法について紹介していきます。
意見を通せるかどうかは、あなたが組織にとって必要な人材かどうかです。
・意見は時間をかけて通す
・組織にとって自分が必要な人材であるか
・管理職とのよい関係を構築する
意見は時間をかけて通すもの
急激な変化は大きな反発を起こします。例えば、情報のデジタル化はどの学校でも話題に上がることではないでしょうか。管理職は市町村教育委員会から「デジタル化に対応しなさい」と言われるため、職員会などで報告があるものの、現場の教員たちは「そんな時間ないわ…」「やれって言うのは簡単なんだよ…」と大きな反発が起こっているのを何度も見聞きしてきました。
そこで、大きな変化は反発されやすいので、小さくスモールステップで変化させ、時間をかけ意見を通していくことが大切です。まずは自分の意見に賛同してくれる人を数人集め、その人と一緒に何かに取り組んでみる。その良さを周りの人に順々に広めていき、自分の意見がいいな!と思ってくれる仲間を集めます。数的有利になっていけば、自ずと自分の意見は通ります。
定期テストのデジタル採点化は本当に時間がかかりました…
いまでは「なくてはならない!」と話してくれる先生もいますよ!
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自分のやるべきことがきちんとできているか
学校の先生にはやるべきとされている業務がいくつかあります。校務分掌、各種提出書類の管理、学校内外のアンケート、生徒指導、そして授業準備など。
特に学校の先生でルーズだと感じるのは各種書類提出です。あらかじめ期日が決められているのにもかかわらず、ギリギリにしか取り組まないことが多く、提出期限に間に合わないという方を何人も見てきました。当然、事務の先生や管理職から注意を受けていました。そんな自分のやるべきことにルーズな人の意見を聞く人はいません。自分の意見を通すためには、日々の業務をきちんと管理できているなど与えられた仕事が1人前にできていることが必須です。
しかし、与えられた仕事ややるべき業務に関して全力を注ぐ必要はありません。A・B・C評価で言うならば、B評価を狙うことが大切です。概ね満足な結果を常に出してくれる人は、組織に必ず必要とされます。そんなひとの意見はきっと聞いてくれます。
意見を求められたらきちんと言う
意見を伝える時にきちんと伝えることができなければ当然、自分の意見は伝わりません。全体の前では意見は言わないけれど、あとで仲の良い人同士で文句を言い合っているようでは何も変わりません。思い切って意見を伝えることができる場面で自分の意見を伝えることが第1歩です。
管理職に根回し
管理職に根回しをする上で大切なポイントは2つです。
① 普段からコミュニケーションを積極的にとること
② 変えたいことがある時には新たな提案をセットで伝えること
① に関しては単純接触効果をうまく活用します。
② に関しては、あたり前なことですが、文句を言うならそれ相応の代替案を提案する必要があります。管理職は基本的に保守派が多いです。保守派に対して文句をただ言っても何も変化は生まれませんし、むしろ自分の評価を下げることにしかつながりません。
最後に
学校は保守的な人が多いです。なぜならわざわざ変化を起こさなくても今は生き残ることができるからです。だからこそ、”例年通り開催” という思考停止のワードがよく飛び出すのです(笑)既存のものをより良いものに変えようとしたり、今あるものを廃止したりするなど、新しいことをやろうとすると、それだけ手間と労力が必要となります。そして何より、そんなことに時間を割いている余裕がありません。
でも、みんなどこかで「もっと働きやすい環境にしたい」や「本当に必要なことはなんだろうか」など考えているはずです。あなたの意見が学校に通り、あなたはもちろんのこと、同僚の誰かにとっても、より良い環境を作ることができるかもしれません。ぜひ自分の意見を学校で通せる人になりましょう。それが今、わたしたちにできる働き方改革の1歩になるはずです。
では!
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