教員も不当にPTA会員になっている

教員のお金事情

PTAとは

日本におけるPTA(ピーティーエー、英語: Parent-Teacher Association)は、各学校で組織された保護者と教職員(児童を含まない)による社会教育関係団体。

Wikipedia

そもそもPTAは戦後,アメリカの ”父母と教師の会” をモデルとしてつくられたと言われています。そして,PTAの目的とは,『子どもたちの健やかな成長のために、親と教師が協力し合い,そして連携を図りながら,お互いに学びあう場』として機能させることです。つまり,学校組織とも異なる性質を持ち,さらに保護者会とも異なる性質を持つような,完全に独立した組織であるということを理解する必要があります。

学校組織ではないので,教員がPTAに参加することは任意ですし,また保護者も同様です。PTAはそれぞれの集団に属するわけではありませんが,相互に関連しあって,児童生徒を取り巻く環境をより良い方向へ向かうことができるように支援するような立ち位置である団体です。

PTAの不当な活動

PTA活動の問題点

・PTAに強制加入させられること。
・PTAに加入するかの合意がないこと。
・『結社の自由』の侵害にあたること。
・PTAの活動を強制していること。

強制加入について

4月の給料明細を見ると,契約をしてもいない,PTAの会費が徴収されています

わたしの4月の給料明細の一部

わたしは,PTA会員になるかどうかの了承を得られないまま,勝手に会員にされ会費を強制的に納めさせられているということなのです。つまり,任意の団体に強制的に参加させられ,会費を支払わせるため,日本国憲法第21条『結社の自由』を犯していることになります。

活動の強制について

PTAの活動は教員にも求められていることが多いです。むしろ教員の方が活動に強制的に参加させられることが多い気がします。

・地域の資源回収に参加 ※土日の早朝
・地域の行事(地域の祭りなど)のときに校外指導 ※夜〜深夜
・地域のあいさつ活動に参加
・保護者向けの交流行事や学習会の校内準備

本来任意団体のPTAなのにかかわらず,教員にPTA活動を割り振り,管理職は確実に学校から1人は参加させようとしてきますが,これは明らかに不当な労働です。「みんなやっているんだから」との同調圧力をもかけてきます。さすがに客観的にみればおかしさに気が付きますが,当事者は気がついていない or 同調圧力に負けている 状況が蔓延しています。

あるのすけ
あるのすけ

ただでさえ,忙しい教員なのに,なぜ辞めるという選択肢を取らないのでしょうか…そこが1番の疑問です。自分の首を自分で絞めて楽しんでいる(やりがいを見出している)のでしょうか…

教員はPTAを脱退できるのか

PTAは学校とは独立した組織ですから,加入や脱退の自由が保障されています。したがって,いつでも脱退は可能です。また,不当利得の返還を請求することもできます。4月の段階でPTAの加入を拒否しているにもかかわらず,会費を徴収させられていた場合,会費を返還してもらえるということです。

あるのすけ
あるのすけ

いや,契約した覚えがないのだから,当たり前なんですがね……
その辺をわかっていない管理職が結構いて衝撃です……

しかし,この不当利得の返還請求にあたって,権利の消滅時効は10年間と決まっています。つまり,今まで不当に徴収させられていたことが明らかにすることができれば,過去10年間に納めさせられた額を返還してもらえるのです。今30代ぐらいの教員の方は要チェックですね。

いつ脱退するとよいのか

来年度も現在の学校に在籍する場合

3月中に「来年はPTA会員にはなりません」ということを管理職にはっきりと宣言すると良いでしょう。管理職(校長・教頭)の全員が転勤という可能性は少ないですから,1人でも自分の状況を知ってもらっておくことは早めに行うと良いでしょう。

仮に来年度,勝手に口座から引き落とされていた場合,加入の意思なしに会費を強制的に支払わされたということで返還する権利を得ますので,給料明細は要チェックですね。

来年度は新たな勤務校に移動になる場合

来年度の4月1日に管理職に「PTAには加入しません」とはっきりと伝えるとよいでしょう。本人の意思とは無関係に契約を結ぶ行為は違法ですから,会費の返還請求も可能です。また,同時にPTAに関わる活動は任意であることを踏まえて活動しないことも宣言することが大切です。曖昧にしておくと,お得意の ”お願い” をされ,断りづらいということが起こり得ます。早め早めの行動をしておくことで未然にトラブルを避けることができます。

まとめ

PTA活動の問題点

・PTAに強制加入させられること。
・PTAに加入するかの合意がないこと。
・『結社の自由』の侵害にあたること。
・PTAの活動を強制していること。

教員の方でPTAの活動に疑問を抱きながらも,なかなか抜け出せないという方は多いのではないでしょうか。PTAはあくまで任意団体なので,確実に脱退することは可能です。そして,PTAの活動に学校の先生が従事しなくてはならないなんてことも絶対にあり得ないことです。

PTA活動に疑問があるのであれば,強い意志を持ち,管理職に思いを話しましょう。
権利を主張するだけですので,何も間違っていません。しかし,話す時には必ずボイスレコーダーをONにしておいてください。何かあった時の証拠としてとっておくことが大事です。

では!

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